令和8年(2026年)4月1日は、日本の予防接種制度において大きな変更がありました。
令和8年4月からの予防接種 主な変更点まとめ
今回の改正の目玉は、**「ワクチンの高性能化」と「守る対象の拡大」**です。
1. RSウイルスワクチン:「定期接種」化
これまで任意(全額自己負担)だったRSウイルスワクチンが、一部の対象者において**定期接種(公費助成対象)**となりました。
- 対象: 妊娠28週〜37週の妊婦の方
- 目的: 妊婦さんが接種することで赤ちゃんに抗体を送り、生後数ヶ月の乳児がRSウイルスで重症化(肺炎や気管支炎)するのを防ぐ「母子免疫」が狙いです。
- 補足: 高齢者向けのRSウイルスワクチンについては、現時点ではまだ任意接種(自費)の段階ですが、今後の定期接種化に向けた議論が進んでいます。
2. 高齢者肺炎球菌ワクチン:23価から「20価」へ進化
高齢者の肺炎予防に用いられるワクチンが、より予防範囲の広い最新版へと全面的に切り替わりました。
- 変更点: 従来の「23価(ニューモバックス)」に代わり、**「20価(プレベナー20)」**が定期接種の標準となりました。
- メリット: 20価は「結合型ワクチン」と呼ばれ、免疫の記憶が長く続くのが特徴です。これまでは「5年ごとに再接種」が必要な場合もありましたが、新ワクチンは原則1回の接種で長期間の保護が期待できます。
- 対象: 65歳の方(自治体から接種券などが送付されます。)
3. 帯状疱疹ワクチン:定期接種の本格運用
令和7年度から段階的に始まった定期接種化が、令和8年度(2026年4月〜)も継続・定着しています。
- 対象: 65歳の方、および経過措置として特定の年齢(70、75、80歳など)になる方。
- 種類: 発症予防効果が90%以上と非常に高い「シングリックス(不活化ワクチン・2回接種)」が推奨される傾向にあります。
- 注意: 自治体によって自己負担額(数千円程度)が異なります。生涯に1度の助成となるため、過去に任意で受けたことがある方は対象外となる場合があります。
4. インフルエンザワクチン:75歳以上に「高用量」の導入
2026年度(令和8年度)の冬シーズンに向けて、新たな方針が示されました。
- 変更点: 75歳以上の方を対象に、通常の4倍の抗原を含む**「高用量インフルエンザワクチン」**が定期接種の選択肢に加わります。
- 理由: 高齢になると免疫がつきにくくなるため、より強力なワクチンで重症化を徹底的に抑えるのが狙いです。
変更点早見表(2026年4月〜)
| ワクチン名 | 2026年4月からの主な変更 | 対象者の目安 |
| RSウイルス | 新規の定期接種化 | 妊娠28〜37週の妊婦 |
| 肺炎球菌 | 20価ワクチンへの一本化 | 65歳(定期接種対象者) |
| 帯状疱疹 | 定期接種の継続(B類疾病) | 65歳、および経過措置対象者 |
| インフルエンザ | 75歳以上に高用量版を導入予定 | 75歳以上の希望者 |

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