ヘリコバクターピロリ菌とは?

ヘリコバクターピロリ菌は人に胃に感染して、胃炎、胃・十二指腸潰瘍、そして胃がんなどの原因となる、細菌です。
人への感染の頻度は、下の表に示したように若い人に少なく、年齢が上がるほど高くなります。
また、年々どの年齢でも感染の頻度は低下しています。

ヘリコバクターピロリ菌感染はどの様な病気を引き起こすのか?

H.pylori菌は主には胃に感染するため、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、そして胃がんを引き起こします。
そして、胃の病気以外にも、特発性血小板減少性紫斑病などの原因にもなります。

ヘリコバクターピロリ菌の除菌治療

ヘリコバクターピロリ胃炎の診断と治療は、図に示したような流れになります。
健康保険の適応となるためには胃内視鏡検査でH.pylori感染に起因した胃炎であることを確認する必要があります。
そのうえでH.pyloriが陽性であることを確認して、除菌治療を行います。

ピロリ菌の感染を確認し、内視鏡で胃炎の所見がある場合に、一次除菌治療を行います。
除菌治療終了後4週間以上経過してから、図にしめした検査法により除菌判定を行います。
検査としては、尿素呼気試験または便中H. pylori 抗原測定が推奨されています。
一次除菌が不成功であった場合には、図に示したように、二次除菌療法を行います。
二次除菌までが保険適応となっています。